港北区高田町の定義とエリアガイド
1978さんが、国土交通省サイトで航空写真が見られるということを紹介してくださいました。
全て、昭和49年当時の貴重な画像です(管理人はまだ生まれていません)。
1番目は、高田小学校、光明幼稚園、天満宮周辺です。まだ高田中学校の場所は畑ですね。
2番目は、高田のほぼ全域を写した写真。中央が高田小学校。
早渕川と第三京浜、高田低地の住宅地と、丘の上の畑のエリアがはっきり判別できます。
高田十字路から日吉へ抜ける道もまだありませんから、T字路のように見えます
(実際はすこし歪んだ十字路でしたが)。

■国土交通省のページでは、日本全国の航空写真を見ることができます。
 ご自分の生まれ故郷など、ぜひご覧になって下さい。
 ※リンク先に飛んだあと、右フレーム中央の「カラー空中写真の閲覧へ」ボタンを押してください。

→国土情報ウェブマッピングシステム



0歳から26歳半までその地で生きてきた僕にとっての、「高田」とは。


 場所
「日本−本州−関東地方−神奈川県−横浜市−港北区−高田」

高田の誇りの1つは、横浜市に所属しているということだと思います。
県外の人にも、県名を省いていきなり「横浜」と言ってもわかってもらえます。
住所も、神奈川と書く必要がありません。「横浜」でわかってもらえます。
それはそれは素晴らしいことだと思います。

一方、悲しい一面もあります。
人生で最も典型的な、他の地域の人々と初めて近しくなる機会といえば、「高校入学」でしょう。
入学すると、みんな出身中学を互いに伝え合うものですが、
「高田」と言ってわかってくれる人は、ほとんどいません。
「菅田」「寺尾」「新田」「松本」「樽町」などは、たいていの人が知っているのに、
なぜか、「高田」はわかってもらえないのです。
つまり、対外的には誇れるけれども、市内では肩身が狭い。
それが僕の見る「高田」のキャラクターです。

また、友人などに高田の場所を聞かれると、「綱島」と答える人が多いのではないでしょうか。
たまーにテレビに出ることもある、東急東横線の駅のことですね。
都筑インターそば、と言っても普段ある程度車に乗る人でないとわからないだろうし、
実際「そば」というほどでもありません。
歩いちゃったら20分近くかかります。
「日吉」という人もいるでしょうが、それはごく一部の、限られたエリアの人の感覚であると思います。
距離的にはそれほど大差ないですが、バスの本数や、山を昇る必要があるかないかなどの、
アクセスのしやすさが影響しているのです。
その意味では、「新城」という人も、0.1%くらいはひょっとしたら、いるかもしれません。
「大倉山」はさすがにいないでしょう。
ということで、大半の高田住民は「綱島が最寄駅だよ」「東横線の沿線だよ」のように答えていると思います。

そこで1つ問題になるのは、実際の距離。
「歩くと20分から30分」「バスで10分」なんて伝えようものなら、「あ、…。」と反応されます。
そこで、何かが理解されてしまうのです。
ある友人は言いました。「綱島は都会。高田は田舎。」
純粋な綱島住民は、高田住民が「綱島に住んでます」なんて言っていることを知ったら、
憤慨するのかもしれません。


 高田の自然環境
森林地帯だった港北ニュータウンのすぐそばにあるので、視界に入る緑が多いという点で、市内では恵まれている部類です。また、早渕川周辺の「低地」と公立学校周辺の「高台」という、変化があるなかでも均整が取れている土地環境は、まさしく魅力的です。早渕川では、今でもウシガエルが鳴いています。家に泊まる友達は、その音に等しく驚きます。亀も、時々甲羅干しをしています。
高台は、夜の暗さが魅力です。しし座流星群の時期は、その闇の中で、たくさんの流星を確認することができました。高い場所ですから、空が広いことは言うまでもありません。また農地も多く、そこだけみると、とても横浜市とは思えないほどです。更には、とにかく高台ですから、富士山も、ランドマークタワーも、新横浜も、ベイブリッジも眺められるのです。

天満宮には、樹齢を重ねに重ねた、りっぱな木もそびえています。高田小学校の校庭にある桜とポプラの木も、学びの窓のそばに立つにふさわしい、立派な木です。梨や柿の直売をしている農園も健在です。

つまるところ、高田は自然に恵まれた、素晴らしい環境を保持していると言えるでしょう。その中で心配なのは、港北ニュータウンの開発が、どの程度まで進んでいくのかということ。視界に入る緑の面積は、着実に減少してます。

そして、地下鉄の開通。横浜環状鉄道なる地下鉄が開通するのです。日吉駅―日吉本町駅―高田町駅―東山田駅―北山田駅―センター北駅―センター南駅―葛が谷駅―川和町駅―中山駅。交通の便が格段に良くなるという意味では本当に素晴らしい変化ですが、高田の自然環境にはどのような影響を及ぼすのか。実際、この10〜20年で、蝶、とんぼ、カブトムシ、コオロギなど、昆虫の数は目に見えて減少しています。人間以外の生き物がよりつかないような町にだけは、ならないでほしいものです。


 人間
ここ10年で、大小のマンションや集合住宅地などがあちこちで作られるようになり、多くの人々を受け入れた高田。その影響で、人間関係の面では、すでに都会化した感があります。一方、2003年現在、高田で最も人口の多い年齢層は、50代。そして大半がその前後の年齢であり、明らかな少子化現象が見られます。医療介護福祉施設も、周辺地域で増加傾向にあります。
高田は、現代日本の典型的な人口動向を映しているのです。


 店舗
個人経営のスナック、小料理屋、スーパータワー、倉田屋、日の出ストア、生協。子供の頃、僕がもっていた、高田のイメージです。しかし、少しずつメジャー企業の手がこの町にも伸びてくるようになりました。ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、パチンコ、99円ショップ、オリジン弁当、銀行。地下鉄が完成すれば、周辺の店舗の種類は更に大きく変化していくことでしょう。10年後、何が残り、何が消えているでしょうか。


 治安
標語が、町中でかなり目立つようになりました。その数の増加が、治安の悪化、またはそのポテンシャルから発せられるプレッシャーの強さを物語っていると思います。悪名高かった不法投棄については、だいぶ改善されてきたようですが、時代の変化の波を、高田も例に漏れず、受けているのです。セコムを代表とする、個人住宅警備システムを導入している家庭も、目立つようになってきました。子供だけで、完全に暗くなるまで公園で遊んでいる、なんてことは、今日ではもう考えられないことなのでしょうか。


 行く末
そのキーは、地下鉄が握っていると言えるでしょう。三ッ沢上町、下町のように、周辺環境にあまり大きな影響を与えないようなスケールにとどまるのか、センター北、センター南のように、周辺の様相を一変させるほどの影響を与えるのか。もし後者であれば、それは人口動向の変化をもたらし、店舗の種類にも、二次的な変化を与えるでしょう。どちらにしても、「駅」ができるということですから、高田のキャラクターが変化することに間違いはありません。非力な一町民は、ただただ、見守るばかりですが、悪い方向へと向かうことが明らかな場合は、やはり、周囲の同志と共に、立ち上がらなくてはならないのだと思います。

2003年9月 記す

あなたのご意見を、掲示板にお寄せください。