ご近所づきあいの難しさや、具体的な事例は、特別ここで取り上げる必要もないと思います。
問題は、その難しさをどう乗り越えるかです。
そして、良質のご近所コミュニティを作りあげることが、
市民1人1人にできる、教育への貢献なのです。

前回にも紹介した、「影響できるところから」の考え方を適用したい思います。
近所内のコミュニケーションが希薄であるとか、一部に困ったタイプの人がいるとか、
そういった問題を解決できるのは、この考え方だと思います。

最初にすべきことは、友達探し。そうして、自分の周りの輪を、本の少しでも
大きくすることが、全てのスタートになります。

やはり年齢の近そうな人を選ぶといいでしょうね。
しかし、いきなりご近所のおかしな権力者さんに挨拶をしてしまい、
そのままつかまってしまうことは出来るだけ避けたいものです。
その意味では、狙う年齢層は低いほうが安全なのかもしれません。

「好意の返報性」という心理学の言葉があります。
自分が好意を示せば、相手も自分に好意を示してくれるし、逆もまた然り、ということです。
年齢層も考えたいのはもちろんですが、好きになれそうな人を探すことが大切です。
そうでなければ、友達になれる可能性は非常に低くなります。

最初は無難な話題で様子を見て、タイミングなど考えながら、段々話題を掘り下げていき、
密な関係を築き上げていく、というプロセスが大切です。焦りは禁物です。

最初の一歩はとても重いものです。が、始めてしまえば、あとは勢い。
すれ違いざまの挨拶から始めて、一言ずつ言葉を増やしていけば良いのです。

一部に困った人タイプの人がいる場合には、その人を取り囲むように
じわじわと友達の輪を広げていくしかありません。決して簡単なことではありませんが、
いきなり対峙して勝てる相手ではないでしょうし、泣き寝入りだってしたくないでしょう。

映画「ショーシャンクの空に」に見出せる、「気長で着実な野望」を、ぜひ持ちたいものです。

次回は、地域社会に教育力がある場合の理想像と、「ビジョン」について語ってみたいと思います。

(2003年11月記す−つづく−)

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