第2回のところでお話したように、現代人は、おしなべてコミュニケーション能力が低下している実態があります。
また、価値観の多様化という、大きな時代の波が存在していますが、両者は当然のことながら、
学校の職員室にも襲いかかっています。

教員同士のコミュニケーションが難しくなり、価値観の多様化によって意見が合わなくなる。
職員室内の団結力が弱まるのは当然の結果です。
私自身、仕事で多くの高校の先生とお話していく中で、
直接そのような現実があると聞いています。

両親が互いを尊敬しあわなければ、子供が両親を尊敬することは難しくなります。
同じように、先生同士が互いを尊敬しあわなければ、
子供たちもまた、先生を尊敬しにくくなるのです。

地域が先生を尊敬しない、先生同士が尊敬しあわない。
それで子供が先生を尊敬することなど、できるほうがまれだと言わざるをえません。
学校の教育力は、地域という外部と、職員室内の内部の両方から崩されてきているのです。

「7つの習慣」というベストセラー本で、「影響できる範囲」の話があります。
人生を良くしようと思ったら、影響できる範囲にターゲットをしぼって影響力を発揮していき、
その継続によってこそ、環境をじわじわと変えていくことができる、という考え方が紹介されているのです。

学校には学校の課題があります。
地域には、地域の課題があります。
教員は、とにかく職員室内の団結を高めることが大切です。地域に矛先を向けるのはナンセンスです。
地域の住民も同様に、、地域間、具体的にはご近所さんとのつきあいを大切にすることが大切です。
それぞれが、影響力を発揮しやすい自分のフィールドで努力を重ねていけば、
教育力の回復という結果は、自ずとついてくるはずです。

・・・とはいうものの、「ご近所づきあい」は非常に難しいのが現状ですね。
次回は、そのあたりのことについて考察していきたいと思います。

(2003年10月記す−つづく−)

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