かつての日本では、現在でも地方ではそうであるのかもしれませんが、
いい意味での「近所の目」というプレッシャーが存在していたと思います。
それが、反社会的な行動を押さえ込む力を持っていたのではないでしょうか。
そのようなプレッシャーが現代日本で希薄化していることは、誰もが首肯するところでしょう。

なぜそうなったのかといえば、地域内コミュニケーション、言い換えれば、
近隣住民との関わりがなくなってきているからに他なりません。

であれば、地域の持つ教育力の息を吹き返させるために、庶民の1人1人ができることとして、
ご近所とのコミュニケーション機会を、少しでも増やしていくことが考えられるのです。

教育関連の仕事に携わっている私は、
毎週、現代人、特にティーンの傾向を知ることができる、様々な観点からの統計を見ています。
中でも目立つ数値が、現代人のコミュニケーション能力の著しい低下です。

塾、TVゲーム、核家族化、個人主義化。原因はさまざま考えられますが、
それらをなくしていくことは不可能ですし、また、ナンセンスでもあります。

現実的なのは、対抗策ではなく、代替案を打ち出すことです。
そして、大人たちができることの1つに、「より多くの人との、より深いレベルでのコミュニケーション機会を
増やすこと」が考えられると思うのです。
私がこのページを作った最も大きな理由も、そこにあります。

私自身、コミュニケーション能力は決して高いとは思っていません。
しかし、日々、磨こうと努力はしているつもりです。
私も、高校生まではかなりの時間をTVゲームに費やしてきた類の人間です。
しかも、長男として、家庭内では比較的甘やかされてきた部類だと思います。
自分のウィークポイントを克服することは容易ではありませんが、その価値は確信しています。

さて、バラバラになってしまっている地域社会は、実はその他の教育的役割を担っている部分、
学校にも大きな悪影響を及ぼしています。次回はそのことについて語りたいと思います。

(2003年9月記す−つづく−)

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